正倉院宝物とは、天平時代の聖武天皇の遺品をはじめとし、東大寺の大仏開眼の儀式で使われた品などで、その数約9千件。奈良時代の生活を伝える品々が残っています。正倉院宝物の特徴と有名な宝物の画像も紹介します。
正倉院 宝物の種類
天皇や貴族の生活用品
楽器、遊び道具
楽人や役人の服など
シルクロードの伝来品
唐・新羅・渤海などにペルシャ・インドなどの世界各国の品々がシルクロードを通じて集まりました。
日本からの遣唐使が持ち帰ったり、唐などの国の使いや商人から買ったりして、宝物が伝わりました。
蘭奢待(らんじゃたい)
香木
(東南アジアより)
足利義政、織田信長、明治天皇などが切り取った後が残っています。
(2022.5.28
増上寺にて
蘭奢待供香式が行われました)
平螺鈿背円八角鏡
(ひららでんはっかくきょう)
中国より
円鏡 平螺鈿背 第10号(2013年出陳)
鏡背に螺鈿で花文をあらわした鏡。花心には赤い琥珀を、また文様の間地は黒い樹脂様の物質に青いラピスラズリや白や水色のトルコ石の細片を鏤める。国家珍宝帳所載の品。 https://t.co/HXLM8n8ucz pic.twitter.com/iAMGTISC9e— 【非公式】正倉院bot (@shosoin_bot) January 19, 2019
瑠璃の杯
(るりのはい)
その代表が東大寺正倉院の宝物です。写真中央の「紺瑠璃杯」はペルシャで作られたものだと言われています。
遠くアジアの果てからシルクロードを通って日本に伝わったわけですね。ロマンがありますな~(*´▽`*) pic.twitter.com/4MgZQeJ7ae
— 天狗堂通信⚡ (@tengudosyobo) September 28, 2018
ペルシャより
白瑠璃碗
(はくるりわん)
ペルシャより
白瑠璃碗(2008年出陳)
透明でごく薄い褐色味のついたカットグラスの碗。アルカリ石灰ガラス製で、円形の切子による装飾が亀甲繋ぎの文様として外面をおおう。ササン朝ペルシアで製作されたものといわれる。 https://t.co/7C9LQAW7MS pic.twitter.com/Vlwm3Cu0WH— 【非公式】正倉院bot (@shosoin_bot) March 8, 2019
螺鈿紫檀五弦琵琶
(らでんしたんごげんのびわ)
インドより
模造の琵琶による天平の音色を楽しみながら、実物の《螺鈿紫檀五弦琵琶》に見惚れ、天下の名香《黄熟香(蘭奢待)》の香気をガラス越しに想像…。他にも《平螺鈿背八角鏡》など、見所多数。正倉院南倉・中倉の原寸大再現も! トーハクで正倉院が見られる、貴重な機会です。(浅) #正倉院の世界 pic.twitter.com/P4yOlY1vp1
— 芸術新潮 (@G_Shincho) October 13, 2019
正倉院宝物の特徴とは?
天皇の許可なくては、正倉院を開ける事ができないのも、1300年前の宝物が残っている理由にあげられるのではないでしょうか。
出土品ではない
正倉院宝物の大きな特徴として出土品ではない事があげられます。
ササン朝ペルシャの白瑠璃碗など極めて美しい状態で残っています。
年代が分かる
出土品ではないので、年代が分かります。
●[非公式]正倉院botのTwitter
で正倉院宝物の紹介がされています。
[正倉院 宝物の箱の絵柄に
ふたや側面でも描き直しのあとが発見]
「蘇芳地金銀絵箱(すおうじ きんぎんえのはこ)」に描き直しの跡が発見されました。
宮内庁正倉院事務所は
「なぜ描き直しが行われたかは、不明で、正倉院の宝物で、絵柄が描き直されている例は珍しく、ほかの宝物でも同様の事例がないか調べたい」と話しています。
(2022.7.7
NHK NEWS WEBより)
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